はじめに
末っ子の中学受験まで、残り80数日ほどとなりました。
この辺で、一旦立ち止まってみて、この夏のSAPIX保護者会を振り返りたいと思います。
ちなみに、今回は学習への取り組み方や心の持ち方など、SAPIXだからというわけではなく、受験生なら誰にでも共通するものをピックアップしてお伝えしたいと思います。
学習への取り組み方
6年の夏を超えると、もう本番にまっすぐ向かっていくしかない時期。
保護者会での先生方の話し方も、ピシッと的を絞った話し方になります。
この夏のSAPIX6年生の保護者会で、印象的だったもの、とくに重要なものをご紹介します。
テスト後の復習意欲はある?
お子さんは、テスト後に復習しようという気持ちになっていますか?
これがあるかどうかで、志望校を変更しても良いと言えるほどだと、SAPIXの室長は言っていました。
また、志望校変更で、お子さんのモチベーションが変わることがあるという話も。
これは、よくあることだそうです。
そこも見越した上で、お子さんの状態を観察してみましょう。
テスト後に復習する気持ちがある子は、ここからを乗り切るための
(1)意志
(2)頑張り切る力
この2つがある子です。
これがあれば、夏からの3、4ヶ月で大きく変わるとのことです!
お子さんのやる気を後押ししつつ、希望を持っていきたいですね!
授業の間違い直し
お子さんは、授業の間違い直しを、どんな風にしていますか?
授業の間違い直しは、とっても重要。
だけど、6年のこの時期は、SAPIXでは、テキストの量が多すぎて、もはや全ての直しをすることはできません。
正味な話、偏差値80みたいな天才児でも、体力的、精神的な限界を超えるので、これは無理な話だと言います。
だからこそ、適切な間違い直しが重要です。
そのためには、以下の2つを押さえておく必要があります。
(1)基本:抑えておくべき基本の問題
(2)その先:受験校がよく出す傾向にある問題
また、これを、子どもが自分で判断してやる時期にもなります。
子ぐま3の勉強担当していた父ぐま・くま男も、ここ最近は、勉強スケジュール作成から手を引いて、子ぐま3に任せているようです。
過去問の直し
6年生の秋が深まりつつある今ですが、お子さんは、過去問に取り組んでいますか?
SAPIXでは、9月の終わり、または、10月には過去問にしっかり取り組むことを勧められます。
子ぐま3も、10月の頭から過去問に取り組み出しました。
お子さんが目指したい学校に向けて、まだ実力が足りてないと感じる場合、過去問を後回しにしがちですが、12月、1月からでは間に合わないと言われています。
過去問に、早めに取り組む理由は、次の3つです。
(1)我が子のレベルを確認するため
(2)確実な受験のイメージを持つため
(3)足りること、足りないことを把握するため
つまり、もはや、憧れだけで、学校選びができる時期ではないということなんですね。
また、現時点の実力よりも、レベルが上だと思う学校を狙っている場合は、過去問の出来がどうであれ、早めに取り組んで、むしろ、足りない部分をしっかり認識する必要があります。
間違うことを恐れずに、子どもを励まして、しっかりと学習に向かい合っていきたいですね!
おすすめの過去問への取り組み方法
とはいえ、受験校の過去問に取り組むのは、ドキドキですね。
SAPIXで勧められている、過去問への取り組み方を解説します。
これも、SAPIXだからというよりも、全ての受験生におすすめの方法だと思いますよ!
志望校順の取り組み方
まずは、志望校順に過去問の取り組み方をお伝えします!
第1志望:5年分取り組みます
第2志望:3〜5年分取り組みます
第3志望:2〜3年分取り組みます
第4志望:1年分〜取り組みます
また、この時、次のことに気をつけましょう。
(1)最新のものは解かずに、一昨年の問題から、過去に遡って解く
古いものから取り組んでいくと、時間がなくなってしまいます。
もちろん、時間に余裕があれば、古いものから取り組むことで、最新の出題傾向がわかってきますから、いい場合もあります。
お子さんの学習全体のスケジュールを把握して、取り組み方を考えましょう。
最新の過去問は、最後に解くようにしましょう。
※25年度受験なら、24年度のものは解かずに、23年度から遡っていく。
ちなみにこれは、国語、算数、理科の場合です!社会は解く順番が変わりますので、注意してください。詳しくは以下に。
(2)社会は古いものから解く
気をつけたいのが社会です!
社会の出題は、最新の時事ネタもありますし、地歴の情報が過去のものから変更される場合があります。
ですので、余裕があるうちに過去の問題から解いていきましょう。
先に最新の過去問をやってしまうと、受験が近づくに従って、出るはずのない古い問題を解くことになるので、注意してくださいね。
(3)志望校順に解く
まずは、遠慮せず、第1志望の過去問から取り組みましょう。
第1志望を2、3年分やったら、第2志望、第3志望を挟んでいきます。
(4)1週間に1年分解く
まずは、これから受験まで、何週あるのかカウントしましょう。
そして、第1志望の過去問は5年分、第2志望の過去問は3年分、第3志望の過去問は2年分とした場合、10年分の過去問に取り組むことになります。
果たして、それが、スケジュール的に可能なのかどうか、まずは、受験までの日数(週数)をカウントして、スケジュールを立てるところから始めましょう。
(5)実寸大にコピーをする
販売されている過去問は、小さなサイズになりますから、当日の感覚が掴めません。
問題用紙と解答用紙は、コピーして、できるだけ実寸に近いものにします。
(6)解き直しをする
当然、過去問も採点と解き直しが必要です。
解いて終わりではないので、毎回の解き直しまでを、親がしっかりと管理しましょう。
これは、親子の会話をするいい機会になります。
間違ったところを見ながら、子どもと会話をして、どうすればよかったのか、これからどう学習していくか、前向きに励ましながら受験に向き合っていきましょう。
(7)解答は親が管理
当然ながら、解答は親が管理しましょう。
どれだけお勉強ができる子であっても、ついつい回答を見ながら書いてしまうということは、あり得ます。
これは、子どもなら誰にでも起こることです。
目の前にいるのは、高校受験をしている15歳でも、大学受験をしている18歳でもありません。
本当なら、ポケモンのゲームで遊びたい盛りの、たった11歳か12歳の子どもなのです。
その時期の子になら誰にでも起こりえることですから、親がしっかり管理するだけで大丈夫です。
ちなみに、我が家の子ぐま3も、夏前まではちゃっかりやってました(笑)。
「見ちゃダメだよ!」「何考えてるんだ!」と、口で怒って注意するより、親が解答を管理するというシンプルな行動が、子どものストレスも親のストレスもあっさり軽減しますよ。
(8)時間管理と3つの大切なポイント
過去問を解くときも、毎日の勉強でも、時間管理がとっても大事です。
また、過去問を解くときは、しっかり当日の時間で行いましょう!
子どもが時間感覚を体感しておくことで、受験当日にも強くなります!
以下は、時間管理しながら過去問に取り組むときに、大事な3つのポイントです。
(1)早すぎNG
(2)見直し時間もしっかり取る
(3)途中切り上げNG
子どもですから、早く終わって、その後見直ししてなかったり、あきらめて途中切り上げしちゃうこともあります。
ですが、当日、最後までしっかりテストに取り組むためには、この3つは確実に押さえておく必要があります。
早目から時間管理の大切さを伝えて、(1)〜(3)が起こらないように、しっかりお子さんに伝えていきましょう。
ちなみに我が家は、毎日の学習の時間管理には、ゲームみたいな形をした、こちらのタイマーを使っています。
スマホのタイマーだと、どうしても、スマホ画面が気になってしまうので、なるべく、専用のタイマーを準備しましょう。
くま子が、このタイマーをおすすめしたい理由は、いくつかあります。
・ゲーム機みたいで、子どものテンションが上がる
・自分だけの専用タイマーがあることで、やる気につながる
・青色のボタンが心理学的にリラックスや集中に良いと言われる
・画面が斜め45度で、座った姿勢でも見やすく、操作しやすい
受験勉強に前向きに取り組めるように、小さなことも、楽しくしていきたいですね!
最後に
この夏のSAPIX保護者会で聞いた、このおすすめの勉強法が、皆さんのお役に立てたら嬉しいです。
読んでいてわかるかと思うのですが、これは、中学受験だけじゃなく、高校受験にも、大学受験にも役立つ情報です。
学習の基礎を小学生のうちにマスターできるって、実は、今後の受験の強みになると思います。
3ヶ月後の結果がどうであれ、長い目で見て、受験勉強もその子を育ててくれる1つの方法なんだと、上の子ぐまたちを見ていても思います。
くま家も残り約3ヶ月、親子で頑張りたいと思います!
皆さんも、頑張ってくださいね!