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子どもを中学受験させたい親が考えるメリットデメリット

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中学受験って何がいいの!?

はじめに

現在、大学1年(子ぐま1)、中学3年(子ぐま2)、小学6年(子ぐま3)の子育て中の母ぐま、くま子です!

皆さんは、お子さんの中学受験について考えたことがありますか?

こちらのNHKの記事でわかるように、今年、首都圏の国私立中の受験率は18.12%で、10年連続の上昇。

過去最高の記録となりました。

1都3県中心 私立中学などの受験者数 微減も受験率は過去最高に | NHK
【NHK】1都3県を中心とした私立中学などの受験者数は「首都圏模試センター」の推定で5万2400人と少子化の影響を受けて...

中学受験の3つのメリット

さて、都会に住む親御さんであれば、中学受験は当たり前のようになっている昨今ですが、郊外では、学区によって変わり、1割〜3割程度の受験率という印象です。

駅前の方が受験率は高く、駅から離れると受験率は低くなります。

くま子一家の学区でも、受験組は、1割〜1.2割くらいの印象。

都内でなければ、地元の公立中に行く子どもの方が、実際には、多いわけです。

「じゃあ、なんで受験するの?」というと、中学受験組の親には、いくつかのリアルな問題が見えているからです。

まずは、わかりやすく3つのメリットを、お伝えします。

【メリット1】我が子に合った良い環境を選べる

以前書いたこちらの実話記事は、結構な反響があり、「公立・やばい」で検索してもらうと、Google検索1位となっています。(2024年10月現在)

皆さんのお役に立っていると嬉しいのですが、内容としては、結構シビアです。

だけど、公立中に進むにしても、受験をするにしても、一度読んでおくことをおすすめします。

今の学校がどうなっているか、わかると思いますよ。

環境が人を作るって本当!?

子育てにおいて、最も大事なことは何か?と問われると、皆さんはどう答えますか?

実は、成功者たちは、「環境が人を作る」と知っています。

ですが、希望もあります。

イギリス人作家のジェームズ・アレン(1864-1912)は、こんな言葉を残しています。

「環境が人を作るのではありません。環境は私達に、私達がどんな人間であるかを知らせてくれるだけです。人は、自分が望んでいるものではなく、自分と同じ種類のものを引き寄せます。私達が受け取ることができるものは、私達が欲しがるものではなく、私達が受け取るにふさわしいものなのです。多くの人たちが、自分の環境を必死になって改善しようとしています。でも彼らは、自分自身を改善しようとする気はあまりないようです。そしてそのために、いつになっても環境を変えることができないでいるのです」

環境が人を育てるという事実と、環境から自分を学ぶこと、そのどちらも大切。

中学受験して、同じような考え方の家庭出身の友達と一緒に過ごすのと、公立中で、多種多様な家庭出身の友達と一緒に過ごすのと、どちらにもメリットはあるんですね。

ジェームスアレンといえば、こちらの本が超有名。子育てに迷ったら、一度読んでみることをおすすめします。

【メリット2】高校受験の回避

さて、公立中に進む上で、考えておく必要があるのが、3年後にすぐにやってくる高校受験です。

さらに、高校受験は、内申点に左右されることを忘れてはいけません。

高校受験は、推薦でも、併願でも、オープンでも、内申点に影響されます。

だけど、内申点って、どうやったら取れるのでしょうか?

実は、内申点は、かなり不平等な仕組みになっていて、子どもの学力を伸ばしたり、授業中に頑張るだけでは上がらないのが実情です。

結局は先生のお気に入りになるかどうか!?

内申点は基本、3つの項目でつけられます。

大まかに言えば、実際の学力、理解度、態度の3つです。

実際の学力と理解度については、頑張り次第の結果ですが、正直、態度については、かなり先生たちの主観に左右されます。

先生と別の案件で対立したり、揉めたりすると、授業態度の内申点も低く出るのは、よくあること。

内申点を上げるために、先生とは絶対に対立しないようにと、高校受験の進学塾の先生たちは、口を酸っぱくして、生徒たちに忠告するほどです。

塾講師
塾講師

中学の先生と対立してもいいことは何もないから、笑顔で姿勢を良くして、授業中は過ごしてね。嫌いな先生がいても、今だけなんとか我慢だよ。

内申点って本当に平等な仕組みなんでしょうか?

内申点は地域によってつけ方が違う!?

内申点とは、都道府県の教育委員会が定める基準でつけられる平等な仕組みのはずですが、実際は全く平等ではありません。

高校受験の塾の先生たちも、学校によって内申点が違うことで、頭を悩ませている現状があります。

塾講師
塾講師

駅近中学の生徒の学力は高めで、駅から離れた中学の生徒の学力は低めの傾向があります。これは、本人のポテンシャルではなく、教育格差によるもの。その結果、先生たちも、駅から離れた中学の生徒に考慮して、内申点の付け方が甘くなります。つまり、駅近中学に通うと、学力が高くても、内申点が低めに出てしまうことも・・・。

子どもたちは、どこに住んでいても、一斉に高校受験に挑みます。

だけど、住んでいる地域の中学によって、内申点がこうも違うというのは、本当に平等な仕組みなのでしょうか?

これを知っている親たちは、そもそも平等ではない内申点制度を避けるために、中学受験をする傾向があります。

国立中の内申点はさらに辛い!?

こちらのブログ、国立中のコスパについて書きました。

賛否両論あると思いますが、我が家としては、教育の質という意味で、かなりコスパは良かったのです。

ですが、実際には、国立中の内申点は辛く、高校受験では相当苦労します。

学力はあっても、内申点では公立中の子に勝てず、難関高校に手が届かないケースも正直かなりあるのです。

これを知った上で、国立中を受験する意味はあるのか、それとも私立中にするのか、よくよく考えた方がいいでしょう。

国立中に進むなら、そもそも公立中の方がお得かもしれない・・・というのも、確かに一理あるのです。

皆さんは、どう考えますか?

【メリット3】6年かけて大学受験に向けて準備ができる

無事に受験を乗り越え、中高一貫に進学する子どもたちは、6年かけて大学受験に臨みます。

これが、なんと言っても最大のメリットと言えます。

実際に、心の余裕があるのは当然ながら、学力差としても現れるのだと言います。

東大合格者を多く輩出する、とある公立高校の校長はこんな話をしていました。

公立高校校長
公立高校校長

一貫校の中学受験組と、高校受験組とでは、約1年分の学力差が開きます。高校受験組が中3の夏から猛烈な高校受験勉強をしている間に、中高一貫の私立組は、着々と大学受験に向けての勉強を進め、高校1時点では、高校受験組が合格してのんびりしてる間に、中学受験組は、淡々と大学受験に向けて勉強しているのです。結果的に、中3の半年間、高1の半年間の合計約1年分、学力差ができてしまうのです。

これは、結構シビアな問題です。

当然ながら、そんな事実を物ともせず、私立中高一貫校よりも進学実績を誇る、各都道府県の難関公立高校は存在します。

実際に、東大進学を誇る公立高校では、その1年の学力差を埋めるための教育を生徒たちに与えるそうです。

中学受験の3つのデメリット

さて、中学受験にはデメリットもあります。

中学受験組の親は、そのことも承知した上で、覚悟を持って、受験を選んでいます。

受験を決めるにあたって覚悟しておくこととは、なんでしょうか。

【デメリット1】不合格になった時の精神的ダメージ

子どもにもよりますが、確かにこれが最も大きなデメリットかもしれません。

全ての子どもが希望の学校に合格できるわけではありません。

また、6人に1人は、全落ちしてしまうのだと言います。

また、難関中学志望の子が、第1志望に落ちてしまって、十分偏差値の高い第2志望の中学に入った後に、不登校になってしまった話も聞きます。

偏差値とは関係なく、どんな子どもにも精神的ダメージが生じる可能性はあります。

また、逆に、不合格になってしばらくはガッカリしたけど、合格できた学校に元気に通う子もたくさんいるのも事実です。

合否に関わらず、受験そのものがその子の成長の糧になることもあれば、ダメージが大きい場合もある。

自分の子にとってはどうだろうか、十分検討しながら、受験を考えるといいですね。

【デメリット2】教育費の負担の大きさ

当然ながら、教育費の負担は大きくなります。

教育費の負担は、大きく分けて、塾費用と学費です。

それぞれに見ていきましょう。

塾費用

中学受験対策塾の費用は、学年や塾によって異なりますが、一般的には次のとおりです。

小学4~5年生:月額授業料は2万7,000~4万円程度、年間トータルは40万~70万円程度

小学6年生:月額授業料は3万6,000~5万5,000円程度、年間トータルは90万~120万円程度中学受験しようと思ったら、最低でも小4からの3年間は塾通いが必要になります。

公立中高一貫や、狙いやすい国立中では、5年生からの2年間や、6年生だけの1年間の塾通いで合格が可能な場合があります。

その場合は、上記の金額よりも安くなります。

学費

当然ながら、学費は中学によっても異なりますが、文部科学省が行った調査では、私立中学校に通う中学生の1年間の教育費は、約144万円という結果になりました。

公立中学校に通う子どもの教育費は、約54万円ということですから、その差は約2.7倍です。

ただ、この調査は、少々現場の親の感覚とは異なる印象があります。

なぜなら、公立中学校の場合は、高校受験のための塾費用で、年間50万〜70万円ほどかかるからです。

当然、塾によってはもっとかかる場合もあります。

ということで、私立中学校に通う子どもの教育費が、公立中学校に通う子どもの約2.7倍というのは、ちょっと言い過ぎかも・・・と思っているのは、くま子だけではないはずです。

ちなみに、サッカーや野球などのクラブチームの活動でも、1ヶ月3万円くらいかかるチームもあるようですから、ユニフォームや遠征費などを入れると、約50万円ほどの出費となります。

クラブチームと塾の両方に通う場合は、結局私立中学と変わらない可能性もありますね。

一方、私立中学の場合は、塾なしの場合が多いと言います。

【デメリット3】親の労力の負担が大きい

中学受験は、親のサポートなしで、乗り越えることはできません。

塾によって、親のサポートの負担の大きさも変わるのですが、SAPIXは、親の負担が大きいことで有名です。

主な親の労力としては、次のものが考えられます。

  • 学習スケジュール作成
  • 学習進捗管理
  • テキスト整理

また、6年生の最後の1年間は、週末の外出や長期休みの旅行も、塾のスケジュール的にほとんどできません。

まさに、家族一丸となって超えるのが中学受験。

親は、そのことを覚悟した上で、受験に向かい合う必要があります。

まとめ

今回は、メリットとデメリットを3つずつまとめてみました。

【メリット1】我が子に合った良い環境を選べる
【メリット2】高校受験の回避
【メリット3】6年かけて大学受験に向けて準備ができる

【デメリット1】不合格になった時の精神的ダメージ
【デメリット2】教育費の負担の大きさ
【デメリット3】親の労力の負担が大きい

これを知って、皆さんは、中学受験をどう考えますか?

これらを踏まえた上で、中学受験には意味があると思いますか?

中学受験で得られるものと、そのリスクについてしっかり考えて、選択することが大切ですね。

悩んだあげくに国立中学を受験した息子(子ぐま2)が、最初に取り掛かった受験勉強は、Z会の中学受験コースでした。その後は、個別指導塾にも通い、1年間の勉強で合格を手にしました。中学受験を意識したら、Z会からスタートしてみてください。入塾テストの対策としても効果的ですよ。

Z会の通信教育 小学生コース と Z会の通信教育 中学受験コース どちらもお勧めです。

☝︎今回のまとめ

  • 公立中学の環境問題が結構シビア
  • だけど、公立中の環境だからこそ、子どもが育つこともある
  • 公立中には内申点問題があり、不平等であることは否めない
  • 中学受験組と高校受験組で約1年分の学力差が開いてしまうことがある
  • 偏差値に関わらず不合格児の精神的なダメージが生じることも
  • 逆にダメージが少ないこともある
  • 中学受験の塾通いは4年生からの3年間が基本
  • 国公立受験の場合は1、2年の塾通いで可能な場合も
  • 公立中でもクラブチームや塾通いで、教育はかなりかかる
  • 文科省が発表している私立中学の教育費は公立中の教育費の2.7倍というのは現場の感覚とは異なる
  • 中学受験は親のサポートが必須
  • 学習スケジュール管理、テキスト管理など親の労力が大きい
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