土日も野球三昧、平日も自主練などに明け暮れることになる少年野球。
もちろん、チームのカラーによると思いますが、近年は大谷翔平選手の活躍もあって、北から南まで、まだまだ日本の野球に向ける熱量は高いです。
「ちょっと野球やってみたいな♩」という軽い気持ちだとしたら、チームを選ぶ必要があります。
熱量の高い指導者がいる強豪チームだと、親の当番制やコーチへの勧誘、保護者会のあれやこれで、親も毎日が野球漬けということも珍しくありません。
そんな中で、どうやって中学受験に取り組むのか!?
我が家の実体験とともに、現場からのレポートをお届けします。
少年野球のリアル
チームが強豪であるかどうかに関わらず、指導者の熱量が高ければ、土日は朝から夕方までみっちりと試合や練習スケジュールが組まれます。
はっきりいえば、土日に講習やテストが入る中学受験塾との両立は難しいです。
仮にそれでも中学受験をしたいとしたら、野球を休むしかありません。
よく聞くパターンは、小5の終わりまで野球をやって、小6では受験に切り替えるという方法。
ですが、仮にお子さんが重要なポジションについていて、チームに頼りにされていたり、本人が野球をやりたいという気持ちが強ければ、それは苦渋の選択です。
少年野球が盛んで、さらに中学受験率も高い地域では、その地域の大手塾が、土日以外にクラスを設けてくれることもあるようですから、一度塾にも問い合わせてみてもいいでしょう。
ですが、正直、地域差がありますから、そんな塾が近くにある確率は低いです。
我が家の地域には、いくつか大手中学受験塾がありますが、そのような対応はありません。
わかっておくべきは、小学生が人生の決断なんてできませんし、その時点で、子どもの人生の責任を取るのは親だということです。
つまり、野球を継続するのも、野球をやめて受験をするのも、親の責任ということです。
この先も、中学、高校、大学と、何かを決断し、捨てる選択をするときはやってきます。
小学生の子ども一人ではできる選択ではありませんから、「何を捨て、何を手にするのか」について、親がしっかりお子さんと話す必要があります。
野球小僧が中学受験をするために選んだ塾
我が家の息子(子ぐま2)は、国立中学に通っていますが、小学生時代は、6年の終わりまで、野球小僧でした。
小1から野球を始めて、野球は絶対にやめたくないというので、受験はそもそもする予定もなく、地元の中学に通うつもりでいました。
ところが、小6の直前で、急に予定変更し、国立中学受験をすることに。
無事に合格できた子ぐま2が選んだ塾は、駅から近い場所にある、大手塾の個別でした。
ちなみに、通ったのは5年の2月から6年の1月までの1年間です。
辞められなかった野球
小6の野球は、リーグとしてはピークを迎えます。
土日は毎週試合で、午前と午後で2試合組まれることもあり、重要なポジションに入っていると、休むに休めません。
そんな時に「うちは塾に行きますので・・・」なんて、もはや言えない雰囲気。
かといって、その時点でチームを辞めることも、もはや迷惑になってしまいます。
完全に野球と受験の板挟み状態。
こんな悩みを抱えている親御さんは結構多いようです。
息子のためにも野球は続けさせたい。
だからと言って、受験という人生の大事なイベントをおろそかにすることはできない。
我が家も、当時、頭を抱えて悩みました。
残った1択
大手4大塾(SAPIX、日能研、早稲田アカデミー、四谷大塚)にはスケジュール的に通うこともできないですし、小6からの入塾はプログラム的にほぼ不可能。
だとしたら、選べるのは、個別の1択です。
何も前情報を持たずに、ネット検索で、くま家は、個別塾に問い合わせました。
そして、5年生の2月から、入塾を受け入れてもらいました。
入塾テストでなんとか合格できたのは、
Z会の通信教育 小学生コースとZ会の通信教育 中学受験コースをやっていたからです。
末っ子の子ぐま3(小学生男子)は、現在SAPIXに通っているので、私立難関校の受験勉強がどれほど大変か、今は身をもって感じています。
ですから、小5の2月に塾に入って、1年間の受験勉強でやり抜くって、結構思い切ったことだったと今だからわかる!
当時は「とにかくどこかの塾に入り込まなければ!」という思いだけでした。
そんな野球息子を受け入れてくれて、合格まで導いてくれた個別塾さんには感謝しかありません。
個別塾は本当に良かった!
小5の2月から個別塾通った子ぐま2は、結果、国立中学の合格を手に入れることができました。
野球と両立しながらの受験勉強は大変だったと思いますが、塾にはしっかり通い続け、手応えを感じてきた1年間でした。
小6の夏に、一度、本人が気力不足に陥ってしまうのですが、それでも先生方に励まされながら、秋の野球の大会までやりきって、年明けの受験に臨むことができました。
野球も受験も両方やりきるって、贅沢な小学校生活だったと思います。
感動的な応援メッセージ
子ぐま2は、1年間個別だったので、校舎の全ての先生と触れ合ったわけではないのですが、受験日の直前に、たくさんの先生方の手書きのメッセージが添えられたカードをいただきました。
正直、子ぐま2のことを知らない先生もいらっしゃったかと思うのですが、それでもこうして書いてもらったメッセージカードを、子ぐま2は部屋に飾って、何度も眺めていました。
そして、受験日当日も、お守りのようにカバンに入れて持っていきました。
このメッセージカードは、子ぐま2の大事な思い出の品で、今でもしっかりとファイリングしてあります。
6年からの受験を成功させるコツ
子ぐま2のように、ギリギリまで野球をやっていた子が、6年だけ塾に通って、国公立の中高一貫に合格したという話は、実は、時々耳にします。
正直、子ぐま2が合格するまでは「本当かしら・・・」と不安でしたが、やっぱりそれは事実でした。
スポーツやってる子の負けん気や集中力は、実際には受験で活かされます。
御三家クラスだと、さすがに6年だけの受験勉強では追いつかないかもしれませんが、国公立であれば目指す価値は十分あります。
ただ、どんな塾を選ぶのかは、とても大事なポイントです。
我が家は、たまたま最寄駅にあった個別塾を選び、それが本人にピッタリだったわけですが、正直塾選びの基本は、プロ講師がいる塾一択です。学生講師は本当にお勧めできません。これには、以前間違って学生講師を選んで、大失敗した経験があるからなんです。詳しくはこちらの記事で✏️ 元SAPIX、日能研、四谷大塚という中学受験塾の講師が揃っている個別指導塾は、とっても心強いです!
正直、受験は、情報戦。
親が賢い目線で何を選ぶのかに、かかっていたりもします。
次回は、子ぐま2の受験に向けて、我が家が大事にしたことをお伝えしますね。
賢く選択できる親になって、子どもたちの受験を応援しましょう!
☝︎今回のまとめ
- 中学受験を目指しているなら、野球チームはしっかり選んで入るべし
- 野球小僧でも5年生の2月から大手個別塾入って国立中学に合格できた
- すでに学力的にグループ授業には入れず、週末は野球だったので、個別の一択
- Z会の通信教育をやっていたおかげで入塾テストにパスできた
- スポーツをやっている子の負けん気は受験にも生かされる
- 受験は情報戦なので、プロ講師から情報を教えてもらうことにも価値がある