中学受験というと、私立中学を想像する人は多いと思いますが、国立中学や、都立・県立の中高一貫校も存在します。
我が家の長男（子ぐま2）が、少年野球を6年生の最後まで続けながら、国立中学に合格した話は、このブログで書きました。
今回は、実際入ってみて、国立中って結局どうなの？ということを、お金と質の面から、親目線で語ってみますね。
国立中の学費はいくら？
私立と違って、国立中は基本的に学費はかかりませんが、公立中学校と同じで、教材費や設備費、各種活動費等の実費や積立はあります。
具体的には学校によって異なりますが、長女（子ぐま1）が地元の公立中に行った経験からいえば、国立中では、公立中のおよそ倍以上の教材費や実費がかかっている印象があります。
これは、あくまでも、我が家の地元の公立中 VS 息子の国立中の話で、皆さんそれぞれの地元の公立中と行きたい国立中では、金額は変わるはずです。
学年によっても異なると思うのですが、我が家の場合は、1年次は毎月12,800円、2年次は11,300円、3年次は11,800円が引き落とされました。
また、入学時に設備費を一括納入していますので、1年生入学時の初年度の学校への支払いは、以下となりました。
入学時一括納入設備費：約120,000円
1年間の実費等：約153,600円
合計）約273,600円
うちの子の学校の場合は、その後の設備費の納入はありません。
ですので、2年次は実費のみで135,000円（年間）、3年次は141,600円となっています。
これをみて、国立中は学費はかからないというけど、実際にはかかっているという印象があるかもしれません。
もちろん、私立の比ではありませんが、入学するまで詳細は把握していなかったので、「意外とかかるんだな」というのが我が家の印象でした。
学費以外の出費はあるのか？
これ以外にも、地元以外の中学に通うためにかかる費用を出してみました。
交通費
まずは、当然ながら交通費です。
我が家の場合は、3ヶ月で約15,000円程度の定期代がかかっています。
ということは、年間の定期代約60,000円が加算されます。
交通費は意外と馬鹿になりません！
通いたい中学までの定期代は調べておくといいですね。
制服代
次は制服代です。
地元の中学だったら、お下がりがもらえることもあるかもしれませんが、国立中といえども、家から遠くて知り合いがいなければ、購入するしかありません。
さらに、その後、男子の場合は、シャツやズボンも買い足します（涙）。
我が家の場合はこんな感じで、その後の制服出費は避けられませんでした。
初回購入：約100,000円
夏のシャツ買い替え：約7,000円
冬のシャツ買い替え：約8,000円
セーター買い替え：約6,000円
ズボン買い替え（夏冬）：約23,000円
3年間の制服代合計：約144,000円
学校によっては制服のリサイクルもやっていると思うので、入学後も、運が良ければ、お下がりがもらえるかもしれません。
ただ、大体は人気で、必要なサイズがないということもあります。
買い替えが嫌な方は、初回購入時に、かなり大きめを購入するといいかもしれません。
ちなみに、158センチで入学した息子は、3年次は175センチ。
学ランは大きめの170を買いましたが、3年の冬はかなり小さくなってしまいました（涙）。
| 学校納入金 | 交通費 | 制服代 | 合計 | |
| 1年次 | 約273,600 | 約60,000 | 約100,000 | 約433,600 |
| 2年次 | 約135,000 | 約60,000 | 約21,000（買換） | 約216,000 |
| 3年次 | 約141,600 | 約60,000 | 約23,000（買換） | 約224,600 |
見逃せない塾費用！
出費はこれだけではありません。
高校が併設されてない国立中学の場合は、公立中学と同じように、高校受験のための塾費用がかかります。
これは、もちろん塾によって異なりますが、高校受験の塾費用は、中学受験や大学受験より比較的リーズナブルで、年間50万円〜70万円。
もちろん塾によっては、もっと高いです。
また、講習をいくつも選んだり、個別を追加したりすれば、どこまでも高くできますので、あくまでも目安です。
ということで、合計すると1年間の費用は、以下のようになります。
| 学校納入金 | 交通費 | 制服代 | 塾代 | 合計 | |
| 1年次 | 約273,600 | 約60,000 | 約100,000 | 約500,000〜 | 約933,600 |
| 2年次 | 約135,000 | 約60,000 | 約21,000（買換） | 約600,000〜 | 約816,000 |
| 3年次 | 約141,600 | 約60,000 | 約23,000（買換） | 約700,000〜 | 約924,600 |
ということで、国立中学でかかる費用は、私立とあまり変わらないかもしれないということも。
当然ながら、御三家クラスの中学に入って、入学したら即鉄緑会となれば、教育費はもっとかかります。
だけど、塾なしでも大丈夫な私立中高一貫に入れば、少なくとも中学の間は、塾代は抑えられます。
学校によっては、塾に通わず、大学受験に臨める場合もあります。
国立中は学費は私立ほど高くはないけど、手厚い受験勉強サポートがあるわけではありません。
私立中学の費用とかかる費用の差は、実はさほど大くはないということです。
国立中の受験を考えている方は、入学してから気がつく前に、ぜひ、一度立ち止まって検討してみてくださいね。
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元SAPIX・日能研・四谷大塚の中学受験専門プロ講師が運営。
ご相談後、お子様に合ったオーダーメイドカリキュラムで個別指導。
それでも通ってよかった国立中
とはいえ、くま家にとっては、十分通う意味があった国立中。
次回の記事では、そのことについて、お話ししています。
ぜひ読んでみてくださいね。
